宅配クリーニングのリナビスを訪問取材してきました。口コミで評判の高品質クリーニングが一体どのようになされているのか…今回は、工場内部の様子やリナビス店長の東田さんとのお話をご紹介します。
もくじ
【リナビス工場を取材】評判の高品質クリーニングが生まれる現場ってどんなところ?
工場内に足を踏み入れ、まず目に飛び込んできたのは専用バッグの山!通路脇に所狭しと積み重ねられていました。衣類はほぼ宅配便で届きますが、たまに地元の方が直接持ってこられることもあるそうです。
取材に行ったのは4月上旬。衣類のクリーニングシーズン真っ只中ということもあり、多くのスタッフさんが検品作業に追われていました。
衣類の数に間違いがないか、クリーニング不可能な服が含まれていないかなどを確認し、変更処理が必要な注文に関しては適切に対応します。
次に衣類を1点ずつ細かく検品します。シミの位置や破れ・ほつれなどがあった場合にはタグ付けします。
リナビスには高級ダウン「モンクレール」もたくさん届きます。このモンクレールには、タグ通り、確かに右肩から胸にかけてシミが浮き出ていました。このタグによって次の工程担当者へしっかりと情報が伝わります。
洗浄・乾燥は職人技!衣類ごとに溶剤や洗浄時間を分けています
検品のあとは、衣類の種類や洗い方によって仕分けされ、いよいよ洗濯です。よく見ると、洗濯ネットも使用されています。クリーニング店でもネットを使うのですね。衣類を傷めない工夫がなされています。
ドライ品の洗浄作業中。担当スタッフさんが衣類の種類や状態で洗浄液や洗う時間を決めています。これこそ職人さんのなせる技、長年の経験が物を言うところです。
大きい洗濯機では、たっぷりの泡でジャブジャブ洗われていました。詰め込み過ぎず、ゆとりも十分。
洗浄のあとは乾燥です。リナビスのこだわりの一つである自然乾燥機がこちら。1点ずつハンガーに吊るし、隙間も十分に開いています。
リナビスではドレスも多く扱っているそうです。繊細な作りのドレス類も自然乾燥なら傷む心配がありません。
衣類をガラガラと回しての乾燥方法とは明らかに違い、乾燥で生じる摩擦はありません。この方法なら衣類の傷みも最小限に抑えられますね。
仕上げにも手を抜かず、しっかり「おせっかい」を詰め込みます
リナビスの無料サービスのひとつであるボタンのほつれ直しは別室で行われていました。
糸やボタンの種類も豊富。それぞれの衣類に最適なものを選び補修してくれます。
次に、工場の敷地内にある黄色い建物に移動しました。こちらはクリーニング済みの衣類を一時保管しておくための倉庫です。
出荷待ちの衣類がズラリ!間違いなく返却できるよう、出荷日や品番でしっかりと管理されていました。
最後に出荷作業。配送中のシワ防止に緩衝材を挟んでいました。確かに、私が利用した際も、この緩衝材のおかげでシワなどができず、ダンボールで配達されてきた感が全くありませんでした。こんなに丁寧に梱包されていたのですね。
【リナビス店長のお話】リピート率は60%超え!信頼を得ている証拠
次に、取材担当のN山がリナビス店長の東田さんにお話を伺いました。
N山:工場内、緑の専用バッグの多さに驚きました。現在は繁忙期なんですか?
東田さん:はい、今ちょうど繁忙期なので毎日たくさん届きます。衣類の繁忙期は3月末~6月頃です。布団は5月頃からで、衣類より少し遅れて繁忙期が来ます。
N山:全国各地から送られてくるのですか?
東田さん:はい、全国からお預かりしています。中でも多いのは、東京、神奈川、大阪の順、次いで千葉、埼玉などですね。
N山:リピーターはどのくらいですか?
東田さん:服も布団も全体を通して63%程の方がリピートしてくださっています。
N山:63%ですか!リピート率が高いですね。
東田さん:はい、多くの方に信頼していただいていると実感しています。
N山:主にどのようなものを預かっていますか?
東田さん:現在、衣類に関してはダウンやコート類など冬物のアウターが60%以上を占めています。一般的なクリーニング店ではアウター類が17%程度なので、リナビスがいかにアウター類を多く扱っているかが分かってもらえると思います。
N山:これだけアウター類が集まる理由は何でしょう?
東田さん:リナビスの集荷方法である「まとめて出せる」「保管ができる」という点が大きく関わっていると思います。
N山:確かに、かさばる衣類をまとめて出したい時に宅配クリーニングは便利ですからね。
N山:以前、私も利用しましたが、ダウンやコートを一気に出せて助かりました。クリーニング独特の油臭さがなくて驚きました。
東田さん:1着に時間をかけてクリーニングしているからなんですよ。
リナビスの布団クリーニング新サービスに注目
N山:布団についても衣類と同じくらいリピート率が高いですよね。
東田さん:布団のクリーニングに関しては、1年に1回のスパンで出される方が多いです。逆に、5~6年洗ってないけど綺麗になる?という問い合わせも多く、もちろん対応させてもらっています。
N山:布団クリーニングでは更なる「おせっかい」は検討されていますか?
東田さん:布団の臭いをクリーニングで取るのはもちろんですが、それに加えて今後は「おせっかい」の範囲で良い匂いを付けて仕上げることも考えています。クリーニングと同時にいろんな付加価値を提供できればと現在開発中です。
N山:リナビスさんの「おせっかい」はさらに充実しますね。
東田さん:布団クリーニングは他社と比べて少々高いかもしれませんが、その分、リナビスの独自性を味わっていただきたいと考えています。ホテルや老舗旅館にある上質な布団のような価値を提供したいんです。
N山:なるほど。最後に、リナビスの新サービス情報があれば教えてください。
東田さん:今後は布団クリーニングの保管サービスを予定しています。
N山:布団の保管サービスですか!
東田さん:はい、保管サービスの開始時期は今年5月以降を予定しています。衣類部門でも、もっとスーツやワイシャツ、ネクタイなどが出しやすくなるようなサービスを検討中です。詳しく決まり次第、公式サイト等でお知らせしますね。
N山:新サービスに期待しています!本日はありがとうございました。
まとめ
今回の取材では、リナビス工場で作業するスタッフさんの真剣な姿が印象に残りました。単に、衣類を綺麗にして届けるというだけでなく、お客様に満足してもらいたいという気持ちが込められていました。
リナビス利用者のリピート率は驚異の63%。リピーターの多さは信頼を得ている何よりの証拠です。なるほど、高品質クリーニングが評判となっているわけです。
リナビスでは今後も布団の保管など新サービスが予定されています。今後を楽しみに待ちたいと思います。