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兵庫県西脇市にある老舗クリーニング店。手間暇かけた高品質なクリーニングとおせっかいサービスがウリ。ほとんどの工程が手作業で行われるため、会員数を1万人に限定している。 | インターネットで世の中をより便利にしたいと立ち上げられた、ベンチャー企業。会員数は20万人を突破。自社工場は持たず、提携工場と共同でサービスを提供している。 |
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宅配クリーニングの口コミランキングでは、リネットが1番人気でした。リネットはテレビや雑誌に取り上げられる機会も多く、多くのサイトがリネットを一押ししています。他には、せんたく便やカジタク、クリラボ、リナビスと言ったところが、2位、3位にランクインされていることが多いですね。
皆がリネットを褒めれば褒めるほど、逆に疑り深くなってしまう私。そこで、友達にも手伝ってもらって、数社の宅配クリーニングを実際にレビューしてみたんです。
結果、リネットとリナビスが、料金やサービス内容でバランスが取れていていることがわかりました。
この2つの宅配クリーニング会社は対照的。
東京に本社を構え、全国の提携工場と協力し大規模な事業展開
■リナビス
兵庫県の田舎町に自社工場があり、自社で処理できる分だけしかクリーニングを受け付けていない
今回は、一番人気の大手宅配クリーニングリネットと、こじんまりした田舎のクリーニング店リナビスについて、実際に利用してみた感想を含めて徹底的に比較します。
もくじ
大手宅配業者「リネット」と小さなクリーニング店「リナビス」、汚れ落ちは両社ともに満足レベル
まったく同じ服をクリーニングしているわけではないので、汚れ落ちの比較は難しいのですが、襟汚れが目立つワイシャツで比較してみました。ワイシャツの素材が違うのと、写真ではわかりづらい点もありますが、実際に手に取って確認すると、リナットもリナビスもワイシャツの汚れはきちんと落ちていました。
しみ抜きについても、両社とも無料で対応しています。こちらも洋服の素材や、シミの原因によっては完全に落とすことは難しいケースもありますが、職人さんができる範囲で最善のしみ抜きを行ってくれます。宅配クリーニングで人気の2社だけあって、クリーニングの仕上がりは良好でした。
【宅配クリーニング料金比較】リネットとリナビスどちらが安い?
リナビス | リネット(一般) | リネット(会員) | |
---|---|---|---|
5点 | △7,750円 | 〇7,440円 | ◎5240円 |
送料 | ◎無料 | ×1,800円 | 〇3,000円以上で無料 |
上質素材 | ◎無料 | △追加料金 | △追加料金 |
付属品 | ◎無料 | △追加料金 | △追加料金 |
ここでは、料金について検証してみます。宅配クリーニングの料金設定については、リナビスのようなパック料金制と、リネットのようにアイテムごとに価格が決まっているケースがあります。
料金スタイルが違うので、比較するのは難しいのですが、ワイシャツ、スーツ(上・下)、セーター、ダウンコートを出した場合、一番安いのがリネットのプレミアム会員です。次にリネットの一般会員価格、一番高かったのはリナビスの5点コースでした。
リネットのプレミアム会員は月会費390円が必要です。クリーニングを利用する機会が少ないと、毎月390円の会費は割高に感じるかもしれません。2ヶ月間会費が無料になるリネットのお試しプランなど、定期的に行っているキャンペーンを賢く利用するといいでしょう。頻繁にクリーニングを利用する家庭は、プレミアム会員の年会費プランを利用すると年会費2,400円相当のクーポンがついてくるので会費は実質半額になります。
追加料金について
小物はリナビスとリネットで料金に違いがあります。
【冬物コートのライナーやベルト】
■リナビス
ベルトやフード、ライナーはコートの一部とみなされ、コートにつけたままでも無料で洗ってもらえます。※ただしリアルファーと毛皮の襟は1点分の料金がかかります。
■リネット
ライナーやファーなどには追加料金が発生。クリーニングに出す際は気を付けましょう。
【カシミヤやアンゴラなどの上質素材】
■リナビス
パック料金を採用しているので、カシミヤやアンゴラのセーターも追加なしでクリーニングしてもらえる。
■リネット
上質素材やラメやスパンコール付きの洋服には、追加料金が掛かります。
リネットとリナビスのサービス内容とオプションを検証
リナビス | リネット | |
---|---|---|
しみ抜き | ◎無料 | ◎無料 |
オプション | △3種類 | ◎8種類 |
再仕上げ | ◎2週間以内の連絡で対応可 | 〇1週間以内の連絡で対応可 |
衣類の修繕 | ◎対応(無料) | △不可 |
保管サービス | ◎6ヵ月無料 | △無(保管は別サイト) |
オプションの数はリネットが多いですね。ただし、リナビスでは無料で対応しているものが、リネットでオプションとして有料対応しているものもありました。例えばリネットでは「ワイシャツの糊」について「ノリなし」などと希望を出すと、100円追加されます。リナビスは糊の希望は無料で対処してくれます。
リナビスの工場には「おせっかいおっちゃん」や「おせっかいおばちゃん」と呼ばれるベテランの職人さんやスタッフがおられます。おせっかいを自称するだけあって、裾がほつれていたり、ボタンが取れていると採算などは考えず無料修繕してくれるそうです。
リナビスでは洋服の素材によっては単品で洗ったり、アイロン掛けや仕上げ作業は手作業がメインです。経験豊富なスタッフが一枚一枚の衣類をチェックしているので、小さなシミや洋服の傷みに気が付きやすく、発見したらすぐに最適な対応をしてもらえます。
リネットのような大手宅配クリーニング会社は、多くの受注をさばくため、提携工場がクリーニングをしています。もちろん厳しい基準をクリアした工場のみで作業が行われていますが、量をこなすためにはボタン付けなどの対応は望めません。また、工場によっては多少の技術力の差があるのではないかと考えます。
ズボンのすそのほつれを縫ったり、ボタンが取れていれば似たようなボタンを探し出してつける、などといった対応は、会員を限定し自社工場で作業を行っているリナビスだからこそできるサービスです。
宅配クリーニングの保管サービスが無料でついてくるリナビス
宅配クリーニングのリネットとリナビスを比較したときに大きく違う点は、保管サービス有無です。リナビスの保管サービスはクリーニング代金に含まれていて、追加料金がかかりません。リネットも保管サービスはありますが、「リネット保管」という別のサイトからの申し込みになります。また、リネットの保管は限られた時期しか受付していないので、要注意です。
リナビスの無料保管はぜひとも利用したいサービスです。シーズンオフの洋服を保管してもらえば、クローゼットがすっきりします。保管期間は最大で9ヶ月です。クリーニングに出す時に返却の日時を指定しますが、早めに返却してほしくなった場合はメールなどで連絡すれば、希望日に返してもらえます。
【宅配クリーニング比較】高品質なクリーニングをしてくれる「リナビス」に軍配
リネットとリナビスの料金やサービスを比較して、リナビスは職人さんやスタッフが、採算を無視して親切丁寧に対応してくれていることがわかりました。
私はリネットを4回利用しました。1回目は特にキャンペーンもやっておらず、通常料金でクリーニングをしました。2回目は運よく半額キャンペーンを利用できましたが、最近では30%オフが主流のようです。リネットは不定期にキャンペーンが行われているため、タイミングを逃すとちょっと損した気分になります。
まとめ
- 5点のクリーニング代金を比較すると一番安いのはリネットのプレミアム会員
(ただし月会費が必要)
- リナビスは、コートの付属品や素材料金は基本料金に含まれている
- リナビスは、可能な限り顧客の要望に応えてくれる(届出日の変更、アイロンがけ、糊付けなど)
- リナビスではボタン付け、ほつれ直し、しみ抜きなど、最大限の手間暇をかけて処理してくれる(しかも無料)
- リネットは、定期的にキャンペーンを行っているので、半額キャンペーンの時期に重なればラッキーだがタイミングを外すとがっかり
- リナビスは基本パックに半年間の無料保管サービスがついている
宅配クリーニングを初めて利用する際は、価格だけで比較するのではなく、サービス内容も厳しくチェックすることをお勧めします。リナビスとリネットを徹底比較したところ、リナビスに軍配が上がりました。当サイトで、リナビスをレビューしているので、ぜひ参考にしてみてください。

