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【洗濯して色移りした衣類】その原因と元通りにする方法


生活に欠かせない衣類の洗濯。スイッチひとつで洗濯から乾燥までを一台でこなしてくれる洗濯機も多いので大変便利なのですが、まとめて衣類を洗ったときに色移りをしてしまったということはありませんか?

様々な色や柄がある衣類ですから、薄い色の洋服に濃い色が移ってしまうことは意外と少なくはありません。洗濯機の使い方次第では、大切な衣類を残念な結果にしてしまうこともあります。でも、あきらめないで!色移りしてしまった衣類を元通りにする方法から、色移りを避ける洗濯方法まで、ここでご紹介していきます。

もくじ

1.なぜ衣類は色移りするの?染色堅牢度(せんしょくけんろうど)とは
2.色移りしてしまった衣類を元に戻す方法
3.高級衣類の色移りはクリーニング店へ、大事なのは持ち込んだ時の状態
4.知っておきたい色移りしやすい衣類の素材や色、染料
5.【色移りを避ける注意点】衣類は洗濯前の仕分けがポイント
6.まとめ

なぜ衣類は色移りするの?染色堅牢度(せんしょくけんろうど)とは

なぜ衣類は色移りしてしまうのでしょうか?まずは色移りの原因を考えてみます。よくある原因としては、洗濯をしている際に衣類の染料が水の中に溶け出してしまい、その溶けだした色が他の衣類に移ってしまうことが挙げられます。

衣類には染色堅牢度(せんしょくけんろうど)という丈夫さを測る基準がありますが、これが低いものほど染料が溶けやすくなると言われています。しかし、タグなどには書かれていませんので、なかなか知ることはできません。堅牢度は色によって違いがあるわけではありませんが、濃い染色のほうが色落ちしやすく、他の衣類へ移りやすくなってしまいます。

また、脱水中は衣類がぐるぐると回り、遠心力を使った回転の勢いで水気を切っています。この時の遠心力によって色移りをした場合には点のような飛沫状の跡が残っていることもあります。

その他にも、時間の経過によって染み出してしまった染料が色移りの原因になっていることがあります。これは長時間、洗濯ものを干さずに放置してしまったときなどに起こる、湿気が主な要因として考えられます。

さらに、一枚の衣類のなかで色移りしてしまうことも少なくはありません。とくに、デザインなどで薄い色と濃い色が同じ衣類に使われている時には薄い色のほうへ濃い色が滲むようにして広がってしまうこともあります。これを防ぐには、なるべく早く乾かしてあげることです。季節や天候などで乾きにくいときや厚手の生地のものには乾燥機を使う、日干しにするなどで対処しましょう。

色移りしてしまった衣類を元に戻す方法

衣類の色移りは、普段から気を付けていても移ってしまったり、完全に防げないときもありますよね。では、色移りしてしまった衣類をもとに戻す方法はあるのでしょうか?基本的には、素人で元通りにするとなるとやはり難しいのですが、少しでも元に近づけたいという方は後に説明する方法を参考にしてください。

ただし、色柄ものは残念ながらほぼ不可能と言えます。染料が移ってしまうということは、布の繊維を新たに染めてしまったということです。新しく染まった色だけを落とし、その前の色に戻すのは素人ではなかなか出来ることではありません。

しかし、色移りではなく食べカス等の汚れの場合には、色柄もの用のハイターなどで浸け置きすると汚れだけ浮かせて落とせることもありますので、やってみる価値はあります。

白いワイシャツやTシャツに他の衣類の染料が移ってしまったときには、還元系の漂白剤を用意します。ドラッグストアなどで購入することができるものだとハイドロハイターがこれにあたります。

そして大切なポイントが「気づいたとき、衣類を乾かす前に漬ける」ことです。色移りしているものは干すタイミングで気づくことができるので、この時すぐに行動しましょう。色移りは濡れている状態が一番元に戻る可能性が高いのです。乾燥までを全自動で行った場合には、色移りを完全に復元することは少し難しくなってしまいますので注意が必要です。
 

◆色移りを少しでも元通りにする方法

少し熱めのお湯をバケツなどに溜めます。だいたい50度ほどが目安。あまり熱すぎるお湯だと、大切な衣類の繊維を痛めてしまうこともあります。ハイドロハイターを入れたお湯に、元に戻したい衣類を浸け込んだら10~15分くらい毎に色が落ちているかをチェックします。なるべく長時間の放置は避けて下さい。だいたい30~50分以内には高い確率で綺麗になっていることが多いです。

 
もうひとつ、洗濯機で洗いなおす方法もあります。この方法の場合にも、水ではなく洗濯槽に50度くらいのお湯を入れ、通常の2倍~3倍量の洗濯用洗剤を投入して洗濯をスイッチオンにします。

この時に注意することは、洗濯機の耐熱温度を超えないようにすることと、弱アルカリ性の粉末洗剤を使うことです。耐熱温度は各洗濯機の説明書に記載されているので確認してください。50度前後と書かれていることが多いので、その場合は洗濯機を使わない方法でやるか、水温を少し下げるなどで洗濯機への負担を減らしてください。

洗濯洗剤は液体のものよりも粉末状のもののほうが、洗浄力が高く汚れが落ちやすくなります。中性洗剤は俗にいうオシャレ着用洗剤を指します。こちらはデリケートな衣類を傷めずに優しく洗うために使われる洗剤なので、色移りを落とすときにはあまり向いていません。洗剤の分類も大切になってきますので、投入前に一度見てみてくださいね。

高級衣類の色移りはクリーニング店へ、大事なのは持ち込んだ時の状態

白い衣類であれば、ハイター系の漂白剤を使えるので自分でも復元しやすいと言えますが、色柄ものや頑固なシミなどはプロのクリーニング店に任せた方が安心です。

高級素材やコート等の大きな衣類はクリーニング店へ

「カシミヤのコートを着ている時に雨に降られてカバンの色が移ってしまった」というとき、あなたなら自分で処理しようと思うでしょうか?大きな衣類は浸け置きしようにも場所がなかったり、高価なものは失敗も怖くなってしまいます。また、色移りした衣類の種類によっては自宅での復元処理を控えたほうが良いものもあります。

高級生地でも知られるシルクやカシミヤ、ポリエステル、レーヨンを使った衣類は熱いお湯での浸け置きによって繊維が傷つき、形が変わってしまうことがあります。また、縮みやゆるみなどで、汚れはキレイになっても洋服自体が着れなくなってしまうこともあるため、クリーニング店で復元をお願いしましょう。

そのほかにも、摩擦で色移りしてしまったときや、色移りが広範囲に広がっているとき、なかなか自宅での復元が困難だと思われる場合にも、クリーニング店に持ち込んだ方が安心です。

クリーニング店なら色移りは完全に落ちる?

クリーニングで色落ち・色移り衣類が完全に元通りになるかというと、これも実は持ち込んだ時の状態が大きく関わっています。先程、濡れた状態ですぐに浸けることが大切だとお伝えしましたが、クリーニングでも同じことが言えます。

洗濯が原因での色落ちは濡れた状態で持って行くと良くないんじゃないかと、乾かしてから持って行ってしまう方が多いのですが、これが本当は間違いなのです。溶け出してしまった染料は乾くことでより繊維に定着し、落ちにくくなってしまいます。クリーニングに依頼するときも、濡れた状態のまま持ちこんだ方が元通りになる確率が高いのです。

汚れ落としのプロであるクリーニング店は、一般家庭では使わないような業務用の専用洗剤などを使用し、しっかりと汚れや色移りを戻す処理をしてくれます。もちろん、どんな衣類も必ず元通りになるとは言い切れませんが、条件さえ合えば大切な衣類が復元されて戻ってくることも大いに考えられますので、色移りしてしまった衣類も諦めずに持って行ってください。

知っておきたい色移りしやすい衣類の素材や色、染料

ここでは色落ちしやすい生地の素材や色をご紹介します。知っておくことで洗濯での色移りを予防することが可能になります。

買ったばかりのデニムは他の衣類とは分けて

まずはみなさんご存知のデニム生地。買ってすぐは何度か色落ちしてしまうので、白や淡い色の衣類とは絶対に分けて洗います。何度も洗っている履き古したデニムは、色が抜けきって落ちなくなることが多いです。そうなってしまえば一緒に洗っても色移りすることはなくなります。

綿100パーセントは要注意

そして、要注意素材は綿です。綿の濃い色の衣類はとても色落ちしやすいので、タグに綿100パーセントなどの記載があるものは洗濯前に色落ちチェックをします。チェックの仕方は後にご紹介しますが、「この色は色落ちする」と断言できる色はありません。どんな色でも色落ちの可能性はありますし、反対にどんなに濃い色でも生地によっては色落ちしないものもあるのです。

濃い色のほうが色移りが多いのは染料の量が関係しているからであって、色自体に原因があるわけではありません。また、値段が高いものほど丈夫で色落ちしないというわけでもないのです。色落ちの基準は値段や色ではありません。

さらに、濃い色の色落ちが多いのは、薄い色に比べて染料を多く使っているためで、余ってしまった余剰染料というものが濡れたときに流れ出ることが原因です。一般的にポリエステル、ナイロン、アクリル製品は比較的色落ちしにくく、他の衣類と一緒に洗っても移らないと言われています。

それでも絶対とは言い切れませんので、自宅で洗濯する前に簡単な衣類のパッチテストのようなものを行います。

◆色移りパッチテストの仕方

  • 要らない白い布やティッシュを用意する
  • 衣類の裾や袖の内側など目立たないところにギュッと押し付ける
  • そのまま1~2分放置
  • 白い布やティッシュに少しでも色が移っていた場合は色落ちするものとみなして、他の衣類との洗濯は避けましょう。洗濯を繰り返すうちに洗濯の水に色がつかなくなれば、余剰染料が流れ終わったと言えますが、一緒に洗濯するときには色落ち・色移りの可能性がまだ残っているので注意してください。

    【色移りを避ける注意点】衣類は洗濯前の仕分けがポイント

    ここでは洗濯前に注意を払うことで、色移りを避ける方法をいくつかご紹介していきます。

    洗濯はなるべく同系色同士で

    洗濯をするときの最大の注意点は、洗濯をする前にきちんと衣類を仕分けるということです。白いものは白いものだけでまとめて洗う、デニムはデニムや濃い色の衣類と洗うなど、なるべく同系色の衣類と洗うようにする、というように色別に分けることで色落ち・色移りは格段に減らすことができます。

    また、何度か洗っていて色落ちしないと分かったものに関しては、他のものと一緒にすることもできます。買ったばかりの服や、何度洗っても色が落ちてしまうものだけでもしっかり別洗いする必要があります。

    洗濯ネットを活用しよう

    そして、洗濯ネットは型崩れの防止だけではなく、色移りの予防にも有効です。100円ショップに行けば、たくさんの種類やサイズが置いてありますので、ぜひ、活用してください。

    あまり目の粗いネットだと効果は半減してしまいますので、目の細かなものに色移りさせたくない衣類を入れて洗濯するようにすると、大切な衣類の保護につながります。洗濯ネットは脱水の遠心力での飛沫色移りを防ぐことも期待できますので、少し多めに持っておくと安心です。

    大事な衣類は手洗いで

    さらに、少し手間ではありますが、色落ちのする衣類だけ数回手洗いにするというのもひとつの方法です。1枚ずつの手洗いであれば、洗濯した時の水さえきちんと変えておくことで他の衣類に移してしまう心配はなくなります。

    まとめ

    洗濯は必ずしなくてはならない大切な家事のひとつです。思い出の洋服や、大事にしたい衣類を長く使っていくためには、衣類を分けて洗う等ほんの少しの工夫が必要です。

    ◆洗濯で色移りしてしまった衣類を元通りにするには

  • ハイターで漬け置き(長くても50分以内)
  • 洗濯機で粉末洗剤を使い洗い直す
  • 広範囲なものや高級素材はクリーニング店へ
  • 自宅での処理も、クリーニング店に持ち込む際も濡れたままの状態で
  •  

    洗濯機を回したまま出かけてしまったり、干すまでに時間が空いてしまうことはなるべく避けてください。長時間、濡れた衣類を重なった状態にしておくことも色移りの原因ですから、洗濯が終了したら速やかに干すことが大事です。洗濯機のタイマー機能を上手く取り入れ、確実に干すことができる時間に合わせて洗濯すれば、色移りは防ぐことができます。


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